味の素株式会社(社長:中村 茂雄 本社:東京都中央区)は、川崎医科大学附属病院(病院長:永井 敦、所在地:岡山県倉敷市)が2026年7月8日に迎えたドクターヘリ※1のフライト1万回到達を契機として、同院の救急医療に従事するスタッフを対象に、冷凍弁当「あえて、®」を活用した食環境の実態調査、および情報発信の取り組みを開始しました。本取り組みにより、当社は不規則な勤務環境下にある救急医療従事者が直面する食の課題解決を支援し、地域医療の充実に貢献していきます。
※1)医師をいち早く救急現場に連れていくヘリコプター。正式名称はHelicopter Emergency Medical Service。
ドクターヘリは、2001年4月に川崎医科大学附属病院が日本で初めて事業として本格運用を開始して以来、各都道府県の基地病院を中心に導入が進み※2、四半世紀にわたり地域の救急医療を支えてきました。しかし、運航に携わる救急科の医師や看護師、操縦士、整備士を含むスタッフの勤務環境は、緊急対応を主とする業務の特性上、非常に厳しいものです。一方、当社はかねてより「食の課題」および「医と食の融合」に関する実態調査を進めており、その一環として川崎医科大学附属病院へのヒアリングを実施しました。その結果、予測困難かつ緊急性の高い出動要請により、食事時間が不規則になりやすいこと、食事時間の確保が難しいこと、欠食や偏食が生じやすいこと、さらにそれらに起因する体調面・メンタル面への影響などが明らかになりました。
※2)2024年2月現在、全国47都道府県に57機が配備(出典:NPO法人緊急ヘリ病院ネットワークホームページより)
写真協力:セントラルヘリコプターサービス株式会社
当社はこうした状況を踏まえ、忙しい環境下でも栄養バランスのよい食事を摂取できるよう開発した冷凍弁当「あえて、®」を活用した実証調査を川崎医科大学附属病院に提案し、今回の取り組みが実現しました。同病院は、2001年に日本で初めてドクターヘリの本格運用を開始して以来、無事故での運用を継続しており、25年目となる今年、累計でフライト1万回に到達しました。ドクターヘリが利用できる臨時ヘリポートは、岡山県全域、瀬戸内海の島々、広島県東部地域等に分布しており、地域の救急医療を支えています。この機会に、フライトを支える救急スタッフを「あえて、®」の活用によりサポートするとともに、食環境の実態把握のためのアンケートによる実証調査を実施することで、救急医療現場における「食と栄養」の課題解決を目指します。
当社が開発した「あえて、®」は、主菜と副菜をバランスよく組み合わせた一食完結型の製品です。熱量は約500kcalに設計し、食物繊維・食塩相当量・野菜配合量※3については、一日の摂取目安の1/3となることを目標に開発しています。電子レンジで約6分加熱するだけで食べられる簡便性により、多忙で時間的制約が厳しい現場でも、おいしく栄養バランスのよい食事を楽しむことができます。
※3)栄養素等表示基準値ベース
本実証調査は2026年6月16日より開始しており、9月までの約3カ月間の実施を予定しています。その間、利用実態や食に関する調査(約1,000件規模)を実施し、救急スタッフが抱える食の課題の可視化を進めます。この調査で得られる知見は、社内レポートとして取りまとめ、今後の製品・サービス開発に活用するとともに、救急医療現場におけるさらなる課題提起、医療従事者の健康維持やパフォーマンス向上に関する議論、社会全体での理解促進と問題意識の醸成、今後の事業展開の検討などへの活用を想定しています。当社は今後も、本取り組みを含め、食を取り巻く社会課題や一人ひとりの食の課題解決につながる製品・サービスの開発・提供を通じて社会価値を創出し、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献することを目指します。
参考
■川崎医科大学附属病院概要
(1)病院名:川崎医科大学附属病院
(2)所在地:岡山県倉敷市
(3)設立時期:1973年12月
(4)代表者:病院長 永井 敦
(5)従業員数:2,251名(2026年4月1日時点)
(6)WEBサイト:https://h.kawasaki-m.ac.jp/


