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味の素㈱ 、米国投資会社が運営するインパクト投資ファンドへ出資

~新興国での気候変動課題の支援を通じたポジティブインパクトの最大化と事業の成長へ~
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 味の素株式会社(社長:中村 茂雄 本社:東京都中央区)はこの度、米国プライベート・エクイティ投資会社Pegasus Capital Advisors, L.P.(以下Pegasus社)が組成した、低炭素で気候変動に強いインフラプロジェクトや持続可能な農業への投資を目的としたファンドである、Subnational Climate Fund(SCF)に約2,000万米ドル(約30億円)出資することを決定しました。

 Pegasus社は、1996年に設立された米国コネティカット州を拠点とする、サステナビリティと健康・ウェルネスに特化したプライベート・エクイティ投資会社(以下PE)です。同社は、気候変動に関する国際連合枠条約 UNFCCC(COP)が運営する“緑の気候基金”Green Climate Fund(GCF)の運用事業者として認定を受けた米国初のPEであり、世界で唯一民間PEとして国連開発計画(UNDP)と業務提携をし、現地政府を通じたプロジェクトを着実に実施しています。

 SCFは、GCFの公的資金と民間企業からの出資による「ブレンデッドファイナンス」で、持続可能なエネルギー、廃棄物管理、再生農業、自然ベースの解決策などの分野で、グローバルサウスを中心とした開発途上国の中規模インフラプロジェクトを対象としています。同ファンドは調達した資金の運用による社会価値への影響をインパクト目標として「再生可能エネルギーを年間18億kWh創出、雇用創出2万人、1,700万人の健幸※1、温室効果ガス削減量8,000万トン」を掲げており、「インパクト投資ファンド」としても知られています。
 ※1)「健康で幸せな状態」を表す造語であり、Well-beingと同義

 当社は、ASV※2経営と目的と理念が整合し、ポジティブインパクトの実装マネジメント力が優れたPegasus社が運営するSCFへの出資を通じて、気候変動ビジネス(アグリ・フード領域)を対象に、社会価値を財務価値化するためのルール実装とアグリ・フード領域におけるポジティブインパクトを最大化し、当社事業の成長に繋げていきます。
 ※2) Ajinomoto Group Creating Shared Valueの略称であり、事業を通じて社会価値と経済価値を共創する取り組みを指す

 ★1米ドル=149.52円(2025年3月末レート)

参考

Pegasus社の概要
(1)会社名:Pegasus Capital Advisors, L.P.
(2)所在地:米国 コネティカット州
(3)設立時期:1996年
(4)代表者:代表取締役社長 Craig Cogut
(5)事業内容:持続可能な投資に特化したプライベート・エクイティ・ファーム
WEBサイト:https://www.pcalp.com/

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