味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、本日、大阪府四條畷市と「39(サンキュー)検診」モデル事業に採用された「アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®)」※の受診案内による住民健診受診率変化の定量解析に関する共同研究契約を締結しました。
※7種のがんを対象に“現在がんである可能性”と“4年以内に糖尿病を発症するリスク”、“10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスク”を評価できるスクリーニング検査
本日締結した共同研究契約では、「39検診」の受診者(約250人)の検診状況などの追跡調査を行い、「AIRS®」による翌年の住民健診受診率の変化について解析することで、受診者の健康リテラシーを高め、健康診断の継続受診および生活習慣の見直しにつながる施策の実現への活用を目指します。
大阪府四條畷市は、2019年3月に発表した「なわて健康プランⅡ(四條畷市健康増進計画)」の中間報告で、同市におけるがん検診の課題について①「受診率が大阪府内平均より低い」②「受診推奨を強化すべき40歳~50歳代の受診率が低い(70歳以上が約半数)」、③「市民が自身の健康に興味を持つような検診方法が必要」を挙げています。その課題解決と40歳住民健診受診率向上を目指し、40歳を迎える前に自身の健康リテラシー向上につながるよう、2019年5月より39歳の市民を対象に「AIRS®」に係る費用の一部を補助する「39検診」モデル事業を開始しました。
健康な人の血液中のアミノ酸濃度バランスは、一定に保たれるようにコントロールされていますが、様々な疾病に罹患するとそのバランスが変化することがわかっています。当社は血液中のアミノ酸濃度バランスの変化を解析・指標化し、健康状態や疾病リスクを明らかにする「アミノインデックス技術」を用いて1回の採血で三大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞)などの発症リスクの評価を可能にする「アミノインデックス®リスクスクリーニング(AIRS®)」を事業化し、全国の人間ドックを中心に約1,460施設(2019年5月末現在)で採用されています。
当社は、長年の研究で培ったアミノ酸技術を活用して開発した素材や製品、サービスの提供を通じて、人々の快適な生活の実現に貢献します。今後も、「アミノインデックス技術」を応用して、がんや生活習慣病を含めた様々な疾患の予防や早期発見につながる検査の研究開発を進めます。


